Googleを使わず検索する情報
海外から帰って来て体がだるく、胃の調子が悪い。熱は出ないので、あれではないようだけど。このような時の自宅待機4日間というのは、神が与えたまいしエクストラ休暇のようで本当にありがたかった。
大学が休校になって今週は授業がなかったので、来週からの授業準備はばっちりできるかと思っていたが、実際は体調が悪くてあまり進んでいない。明日からは仕事をばっちり決めないと、職場の皆さんに顔向けできないというのに、どうしたことか。
これからのテーマは、情報検索。
まず、Googleで検索できるものと、できないものをはっきり分けていくこと。
もちろん電子資料はこれからどんどん普及して、パソコンの前から動かずに取り出せる情報が増えていくことは間違いない。でも、全部Googleで検索できるようになるのか?未来のことはわからないけど、今は違う。
じゃあ私は、何を検索する時にGoogleを「使っていない」のかな。何を使っているのかな。
・本の書誌事項を探すとき。 NACSIS Webcat、Amazon、大学OPAC
・医学文献情報を探すとき。 PubMed、医中誌Web。
・特定の機関が所蔵しているかどうかを探すとき。 各機関のOPAC。電子ジャーナルの場合はそのリスト。
・学術情報を探すとき。CiNii、雑誌記事索引、SCOPUS。
・全文が見られるかどうかを探すとき。電子ジャーナルリスト、リポジトリ、Jstage, CiNii?
・コンピュータ関連の細かい情報を探すとき。 Q&Aサイト。Yahoo知恵袋とか、教えてGooとか。
・壁の中の情報を検索するとき。 SNSなど、IDパスワードの先にある情報を探すとき。
他のものはGoogleで検索している? そうだろうか。もうちょっと考えてみよう。
有料DBは、授業の対象にしにくいので、取り上げるのはやめる。
帰国日 ハナウマ湾
私は朝に弱く、夜にも弱い。何かしないといけないことがあっても、眠気には勝てず、寝てしまう。今回も、前夜に京都王将から帰ってきたら、本当はパッキングをして翌日何をするか考えておくべきだったのが、寝てしまったというわけ。それで最終日。
パールハーバー。ダイアモンドヘッド。ノースショア。プランテーションヴィレッジ。ビショップ博物館。あるいはサーフィン、スキューバ、シュノーケルなどのアクティビティなど、いろいろ選択肢はあったのだが、4時半の飛行機だから、2時半には空港に行っておくべきだし、そうすると中途半端な時間が余る。
ひとり旅なので中くらいのスーツケースを使ったのが災いして、何度も詰めなおして、何とか山のように買ったお土産をスーツケースに入れて蓋を閉めようとしているうちに朝10時になってしまった。もう何もしなくていいや、と思ったけど、なにもしないでいるには4時間は長すぎる。
それで。
ハナウマ湾へ。美しい自然をひとめ見たくて来てしまいました。でも、時間がない。
保護区であるためか、浜辺に行く前にお金を取られた上に、「餌をやらないで」「魚には触らないで見るだけにしてね」というような内容のヴィデオを見せられた。もう帰らねばならないのに!
夢のように美しい海。みんながシュノーケルなんかを始める中、私は3分ほど海と戯れて、帰途についた。バス停で、バスは1時間以上来ないことがわかった。それでは飛行機に間に合わない。まずいなと思っていたら、5ドルでワイキキまで行くよ!と言っている乗合タクシーの運転手のおじさんがいたので、慌ててそちらへ駆けていった。
5人のお客さんを一人ずつおろして行って、最後は私だけになった。運転手のおじさんはおしゃべり好きで、昔1年だけ大阪に英会話教師として滞在していたことがあって、その時に知り合った日本人の女性と結婚したんだよと話してくれた。
ホテルで荷物を受け取って、バスに乗ろうとしたら、それも1時間くらい来ないという。どうしようーと思っていたら、乗合タクシーのおじさんが、自分のタクシーで良かったら乗せてくれるという。ジャンボタクシーに一人で乗るのは割高だけど、フライトに間に合わないわけにも行かないので、有り金をはたいて乗ることにした。
空港まで行くみちみち、運転手のおじさんに、奥さんは結婚後ハワイに来たんでしょ?と聞いたら、「Yes. Because she loves me.」と彼は言った。「Of course!」と私は言った。おじさんは「あんたは結婚しているのか?」と聞いたので、いいえ、と言ったら、「その選択も全然問題ないと思う。結婚なんてすることないさ。結婚がいいかどうか?So-soだね。俺の女房がどんなに怖いか!食事も自分の分だけ日本食を作って、俺は自分の分は自分で作るのさ」という話をしてくれた。それまでに持ってた日本人女性のイメージと彼女は違ったんじゃない?と聞いたら、アメリカ人と同じだね!と言っていた。ということで、結婚の現実を教えてくれた運転手さんというのが、私のハワイの最後の思い出となった。
京都王将 in ホノルル
パシフィック大学の、奥さんが日本人という図書館員の人が電話番号を渡してくれたので、電話したのだけど、全然つながらず、向こうからも電話がホテルにかかってきたんだけど、運悪く部屋にいなくて、メッセージを残してくれていたり…。結局会えなかった。残念。
気を取り直して、ひとりでご飯を食べることにした。アメリカンフードと量が多いのはもうたくさんなので、ホテルの隣のアラモアナセンターにある京都王将へ行ってみた。ホノルルの京都王将とはどんなものか??
おつまみや、刺身や寿司。天ぷらまであるジャパニーズレストラン。
カリフォルニアロール。量が多くないことに感激するなんて、日本ではないことだ。
この日本ではありえない組み合わせ。美味しかった![[[[]]]]
ホノルルの医学図書館見学2日目
朝。パシフィック大学のLindaに明日電話して、と告げられたのだが、英語で電話なんてしたことないので緊張していた。ホテルから電話してみるが、全然電話が通じない。電話の仕方が間違っているのか?と慌てる。ホテルのロビーの公衆電話から電話してみるが、それでもつながらない。何でだろう?
隣のアラモアナショッピングセンターまで行ってみることにする。このショッピングセンターは、アメリカのばかでかいデパートが東西南北に4つ配置されて、その間を専門店街がつなぐという巨大なショッピングモール。何と、駐車場は9000台分あるという。
ショッピングセンターから、今度は図書館のレファレンス部門に電話してみると、ようやくつながった。Lindaさんを呼んでもらうと、医学図書館から昨日行ったMeader図書館まで車で迎えに来てくれるという。ありがたくお受けして、出かけた。
Meader図書館に再度行くと、また来たわね、という顔で迎えられる。医学図書館に電話をすると、今から来てくれるというが、車で30分もかかるという!そんなに遠いのに迎えにきてくれるなんて、申し訳ないなぁ、と思うがいまさらどうしようもないので待っていることにした。カウンターにいた男性が、奥さんが日本人だということで、今晩、うちの家族と一緒にご飯食べない?と誘ってくれた。
Lindaさんが迎えにきてくれた。Lindaさんの姓はUchidaということで、日本人だけど、日本語はほとんど話せない。「チョットダケネ」とか「オオキイ」くらいしか。
でも、見た目は日本の感じのいいおばちゃんのようで、すごく親しみやすい雰囲気なので、会ったらすごくほっとした。
医学図書館は、山を1つ半越えて行ったところにあった。30分かかるはずである。
図書館のホームページはこちら。
http://www.hpu.edu/index.cfm?section=llss5936&contentID=5936&siteID=1
すごくきれいな景色だから、行った方がいいわよ、とMeaderの人たちがあまりにお勧めしてくださるので来てしまったが、ハワイの自然というのは、実は海ではなくて山にあるのではないかしら?緑が濃くて、美しい。It's real Hawaii!!
図書館の内部。
Lindaさんは昨日Hawaii Medical Libraryがしまってたと言ったら、電話してアポもとってくれて、また車でホノルル市内まで送ってくれた。忙しいのにごめんなさい、と謝ったら、あなたは何千マイルも遠くから来てるんだから、案内しなくちゃね!と言ってくれた。ありがたーい。日本の名産品を送りたくなる人である。
Hawaii Medical Centerは、Tinaさんという人が案内してくれた。この人も日系人である。
Queen's Medical Centerに隣接しているこの図書館は、基本的に病院図書館。アメリカ中からレジデント希望者が集まってくるそうである。
ホームページはこちら。http://hml.org/
もう一つ。ストラウブ病院という有名な病院が近くにあるので、そこにも出かけて行った。
ここは、すべてがオンライン化されているということで、6畳くらいの小さな部屋に小さな電動書架が1つあるきり。職員も1人+アシスタント1人だそうである。
図書館見学
業者さんたちと一緒にハワイ大学の医学図書館を見学。
Eブック、Eジャーナルの時代。
どうやって広報しているのか聞いたら、「みんな、あったら勝手に使ってるわよ〜便利だもの」というようなお答え。
何度かEブックのトライアルを図書館でやったことがあるけど、あまり使う人がいなかった。それは、基本的には英語ばっかりだからだと思う。
授業で使う教科書が全部Eブックになってて、家からもIDパスワードでアクセスできるなら、使う人は多いんじゃないのかな。
業者さんたちと分かれてハワイパシフィック大学の前まで来たら、Ninja SUSHIという名前のお店が。
どんなメニューか、気になる。
Volcano Maki, NINJA Udonなど。食べている間はない。
ハワイパシフィック大学のMeader図書館は、医学はうちじゃないんだけど、という。Medical LibrarianのLindaさんに連絡を取ってくれたけど、まだMLAのConferenceから帰ってきてないとのこと。明日いけるかもしれない。
Meader図書館は、ちょっとした野暮ったさがなんだかとっても親近感。
こんな風に2次資料を置いても、いまどき使われないと思うが・・・という置き方とか。
Meader図書館から歩けるところに、いくつか図書館がありそうなので、行ってみることに。
Hawaii Medical Libraryに行ってみたが、すでにしまっていたので明日にまわす。
1個くらいは日本人に人気のスイーツも試そうかなと思って、Cheesecake Factoryのチーズケーキをテイクアウトした。
でも、日本でもチーズケーキに700円も出さないよね?出したらめちゃおいしいよね?
そこそこでした。ああ。。。名物にうまいものなし。
日本で食べた繊細なロールケーキ、近所のふわふわのシフォンケーキ、…懐かしい。
MLA5日目
朝7:30からOpen Forum。
Open Forum: Ethics Task Force
Open Forum: Health Information Literacy
Open Forum: Librarians without Borders®
Open Forum: National Institutes of Health Public Access Policy Update
Open Forum: Social Networking Software
Open Forum: Speed UpDating
NIHのオープンアクセスポリシーは、日本でもかなり話題になっているが、NIH(米国の国立衛生学研究所)が、助成をした研究はPubMed Centralという無料の電子ジャーナルアーカイブにファイルを提出することを義務付けるポリシーを発表している。
参加した人の話をまた聞きしたところによると、ファイルのアップロード方法のレクチャー等があったそうである。
その後、大会最後のポスターセッションと企業展示場のオープン。階下に降りる。
ポスターセッションの発表は3つのグループに分けられていて、3日のどこかで、ポスターの前にいるようにという指示がある。決められた日までに貼ればいいので、今日ようやく貼られたポスターも多い。間に合わなくて、「Canceled」などとメモが貼ってあるだけの場所もいくつか見られた。
必要なポスターを見たら、暇ができたので、企業展示場の一角で、出版社McGraw Hillが出している無料マッサージのコーナーへ行ってみた。
午後からは、分科会。
INTERNATIONAL COOPERATION SECTION"〜"Issues in Japanese Health Sciences Librarianship"
つまり、「日本の医学図書館について」という分科会があり、日本の医学図書館について、米国の医学図書館協会の年次大会で初めて紹介するという機会が設けられた。これは日本にとって歴史的な瞬間といえる。
モデレーターは、愛知淑徳大学の野添先生。
発表者は、4人の方々だった。
医学中央雑誌について:医中誌刊行会 生崎さん
日本の病院図書館での患者情報サービスについて:東邦大学 牛沢典子さん
日本の医学図書館での認定資格について:杏林大学 諏訪部さん
日本の医学情報スペシャリストの教育について:国立保健医療科学院 緒方先生
参加者は50人くらいいて(半分は日本からの参加者ですが)、なかなか盛況だった。日本の医学図書館について、こうしてまとめて発表されることには大きな意義があると思う。日本の医学図書館協会の会長はどんな人?とか、保険制度はどうなっているのかとか、意外な質問もあって、おもしろかった。
その後は少し時間ができたので、アラモアナ海岸まで出て、ヨットハーバーでぼんやりとして、手紙を書いた。
その後浜辺を歩いてパーティー会場へ。
最後の夜は、いつもパーティーがある。今回はハワイと言うことで、LUAUと呼ばれる野外パーティーが繰り広げられる。Hale Koa Hotelという、米国陸軍の保養施設であるゴージャスな施設へと向かう。
ワンドリンクをもらって芝生へ向かうと、ハワイアンミュージックがお出迎え。
奥様が日本人だというイエール大学の図書館の方がいたが、その奥様と一緒に写真をぱちり。
その後、テーブルについて、ハワイアンな食事をいただいた。前のステージでは、ポリネシアンダンスやファイアーダンスが繰り広げられていた。
すっかり日も暮れて、飲みたい気分になった方々とヒルトンのバーへ。プールサイドしか空いてないということでプールサイドに行ったら、こんな感じに。
MLA4日目ー午後から
Luncheonのあとは、展示会場がオープンして隣接しているポスターセッションがまた見られる時間。
ポスターは200近くあるので、目を付けておいたものを中心に見ていく。
でも、持っていくのが大変。この人みたいに、自分の背くらいの大きさになる。機内持ち込みが厳しそう。
そうこうしているうちに2時半。まだ2時半!
Science誌の人にお誘いいただいた、新しい雑誌の刊行イベントがハレクラニホテルであるというので、ゴージャスなホテルに入ってみたいというよこしまな気分で参加する。
期待にたがわず、シンプルでゴージャス。美しい。中庭で結婚式をしている人がいた。
海の見えるテラスでシャンパンを飲む。Scienceもなかなか、やるじゃん。で、このシャンパン代は、私たちの購読料から出ているの??
いい気分にしていただいた後で、部屋に入って創刊する雑誌のプレゼンテーションがありましたが、2分ほどで退出する人もいました。それって、ただお酒飲みにきただけじゃん!といいつつ、私も1時間ほどで退席。
日本から参加のみなさんと移動してきた先は、ハレクラニのテラス。
ハワイアンミュージックをゆっくりと聴ける。とても自然でいい演奏。
美しくて笑顔がとびきり素敵な女性が出てきて、踊りを踊ってくれる。ひとりだけど華があって、衣装も踊りもうっとりするほど美しかった。