病院のたらい回しにあう

膀胱炎になった。もう何度もかかっているので、3日ほど前から気づいていた。
たいしたことない症状だし、平日の昼間に仕事を抜け出すほどでもないと思って放っていたら、土曜日には痛くて外出できないほど症状が悪化した。こんな時に、医学図書館員は電話帳で病院を調べていた。いざという時にはパソコンを開ける気など起こらない。(でも、後でパソコンでも調べたけど、病院の情報は探しにくい。)とにかく私の家の近くには、土曜日に診察をしてくれそうな泌尿器科は2つしかないみたいだ、という情報を得ることができたので、住所を覚えて自転車ででかけた。アスファルトのちょっとした凹凸が体にこたえる。いたたたた…。

病院に着いて受付をしたら「泌尿器科の医師は木曜日の夜にしか来ませんが、外科にお回ししてよろしいですか?」と聞かれた。そんなことを聞かれても、私には判断しようがない。外科でいいんだろうか。だめなんだろうか。できれば移動したくなかったので、「お願いします」と言ったら、しばらくして看護師さんに呼ばれて「泌尿器科の医師は木曜日の夜で、今日はいないんですが」とまた言われた。他の病院に行った方がいいのなら、初めからそう言ってほしい。木曜日の夜に来ればいいのに、何で今日来たのですか、という問いにも聞こえたので、「他の病院に行った方がいいなら行きますが・・・。あまりに痛いので来ました」と答えた。

しばらくして受付に呼ばれて、別の病院を紹介してもらった。初めにリストアップしたうちの、2つ目の医院だった。次の医院ではきちんと診察してもらえて、お薬ももらって土日ゆっくりしていたらずいぶん良くなった。

ところで、次のようなことはわかりきっていることである。
・体のどこにも痛いところがないのは、何といっても、幸せなことである。
・体調が悪い時は、なかなか人にやさしくできないし、いつもできることもできなくなる。

でも、わかりきっていることがわかってなかったことを実感した週末。薬ひとつで治ると初めからわかっている病気でさえこんなだったのに、入院するような病気になったり、ガンになったりした時は、どんな痛みが襲ってくるんだろう?どんなに心細くなるんだろう?どうやって生きていけばいいんだろう??と想像した。

自分の抱えている病気について調べに来る一般の人たちに対して、もうちょっと親身になっていこう。とも思うし。
痛みがない時にはもっとがんばれるはずだ、とも思う。